お米の基礎「一合」編

お米の基礎「一合」編

おこめの一合を学ぶ

お米を炊く時、炊飯器のメモリは「合」である。
これは、尺貫法と呼ばれる日本古来の体積の単位であり、昔の日本人は、副菜(おかず)がほとんどなく、お米ばかりを食べていたため、1食に1合食べていたとも言われている。いまさら聞けないお米の基礎知識「一合」編をお届けします。

 

一合は何グラム(g)なのか

玄米は約156g、白米は約150gである。 1合のお米を炊飯すると、水を吸収するため、重量は玄米で1.8倍、白米で約2.2倍になる。

玄米(生玄米)156g→炊飯すると約280g
白米(生白米)150g→炊飯すると約330g

※なお細かい話だが、お米の品種や水分量、炊飯時水の硬度や量によって、炊飯時の重量は異なる。また玄米の場合は炊飯器のメーカーや炊き方によって大きく異なるので、ご注意頂きたい。

 

炊き上がりの量の違い

当たり前だが、お茶碗1杯に玄米と白米を同じ体積入れると、重量は玄米のほうが重い。白米生活から玄米生活に切り替えた場合、「みんなご飯食べなくなったな…」と勘違いしないようにご注意頂きたい。さらに、玄米のほうが白米に比べよく噛むため、白米よりも少ない量でお腹いっぱいになる。(お腹いっぱいの定義は人それぞれですが)

 

一合に何粒あるのか

現代の米粒は大型化しており、玄米出荷時の選別網も拡大傾向にあるため、約6500粒といわれる。現代の食生活では、男女平均するとお茶碗一杯0.6合程度であるため、お茶碗一杯は約3900粒である。お茶碗1杯を大体30口で召し上がれば、1口は130粒である。興味があれば、米粒の数を数えてみたら面白い。

 

1合のほかに単位を使うの?

お米を炊く時に、飲食店などでは1升(しょう)という単位を使う場合もある。 1升(しょう)は1合の10倍である。反対に1合の10分の1を1勺(しゃく)という。