コシヒカリ

コシヒカリ

コシヒカリを学ぶ

いまさら聞けないお米の基礎。
ここでは、コシヒカリを基本から学べる情報をご紹介。

コシヒカリの特徴

いまや人気・生産量ともに日本一であるコシヒカリ。
コシヒカリは南は九州から北は本州秋田県・宮城県まで日本全国の1/3以上がコシヒカリです。

人気のコシヒカリ、その秘密はおいしいお米の判断基準である、おいしいお米のバランスが整っているからなんです。 おいしいお米のバランスの項目には、アミロース・アミノペクチン・たんぱく質というのが一般的です。

アミロースとアミノペクチンは、でんぷんの主成分といわれており、アミロースとアミノペクチンは反比例の関係になっています。 アミロースの割合が高いお米は、粘りが少なく、アミノペクチンが高いお米は、粘りが強いと考えられています。

また、お米に含まれる水分量もおいしいお米バランスにはかかせませんが、水分量は新米ほど高く、時間が経つほど低くなっていきます。この水分調整は農家それぞれの長年の感がものをいいます。 最近では、お米専用の冷蔵庫というものが産地直送販売農家の間で普及しており、通年を通しておいしいお米が食べられる時代になっています。

さて、コシヒカリの「おいしいお米のバランス」を見てみましょう。

アミロース
(でんぷん):普通~少し少ない (16~18%)
アミノペクチン
(でんぷん):普通~少し多い
タンパク質:普通 6.5%~6.8%

コシヒカリの歴史

皆さんは、コシヒカリを漢字で書けますか

コシヒカリは、"越光"と書きます。越光の"越"は、昔の越国(こしのくに)の越からきていると言われています。越国とは、日本の北陸地方の勢力圏のことを意味しており、7世紀末には、今でもよく知られている越前・越中・越後に分割されました。

現在では、福井県・石川県・富山県・新潟県・山形県の一部が、越国のエリアとなります。これがコシヒカリの名前の由来です。

コシヒカリの誕生はまだ真新しいのですが、1944年の新潟県農事試験場の農林22号と農林1合の交配が起源であると伝えられています。その後、福井県にある福井農事改良実験所で研究が行われ、1956年に福井県で品種登録が行われ、農林100号という番号がつきました。

この水稲農林100号こそが、コシヒカリなのです。

その後、コシヒカリはたくさんの品種と掛け合わされ、現在のあきたこまちやひとめぼれ、ヒノヒカリなどのお米が誕生しました。