ササニシキを学ぶ
いまさら聞けないお米の基礎。
ここでは、ササニシキを基本から学べる情報をご紹介。
ササニシキの特徴
平成4年まで宮城県内では生産量が一番多かったササニシキ。
ササニシキとコシヒカリの違いは、粘り気です。
ササニシキはコシヒカリと違い、口の中でふわ~と解けるほぐれ感がお寿司にぴったりなことから、かつてはお寿司屋さんといえば、ササニシキというくらいお寿司屋さんに大人気のお米でした。
また、パラパラとする特徴があるため、チャーハンやお雑炊のような料理に最適であり、そのような業務店や飲食店では今でも根強い人気の品種となっています。
ササニシキの歴史
皆さん、ササニシキはひらがなで書きますか?カタカナで書きますか?
ササニシキと誕生させた、宮城県古川市にある古川農業試験場によると、正式には、カタカナで「ササニシキ」と書くのが正しいようです。
さて、そんなササニシキは、どのようにできたのでしょうか?
ササニシキの研究は、昭和28年に二毛作栽培の晩植用として、病気に強く収量の多いお米づくりを目指して始まりました。 その後、昭和38年に「ササニシキ」の栽培が始まり、比較的寒い東北地方でも病気に強く、収量も多かったことから、急激に生産量が増えていったと伝えられています。
作付け面積は拡大し、平成2年には「コシヒカリ」に次ぐ全国の作付け第2位にまで拡大しました。その後、平成5年の冷害や倒伏等の度重なる被害により、作付面積が急激に減少しました。その翌年の平成6年には、東北での作付面積第一位の座を「ひとめぼれ」に譲ることになりました。
当時では、革新的であった「ササニシキ」ですが、耐冷性・耐病性・耐倒伏性ともに現在の基準では低いレベルになっており、それらの点からも作付けが減少しています。